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前原外相と韓国大統領 日米韓の連携確認

2011年1月16日 1:40

 前原外相は15日、韓国を訪問し、李明博大統領らと相次いで会談した。自らが意欲を示している北朝鮮との直接対話については、まず「韓国が行うべきだ」という考えを説明し、理解を求めた。

 前原外相は一連の会談で、北朝鮮との直接の対話に意欲を示した自身の発言について「拉致、核やミサイルの諸懸案は直接の対話で解決する必要がある」と説明した。その上で、対話の順番については、韓国政府の立場を尊重する姿勢を強調した。韓国メディアは、前原外相の発言を「日韓の連携を乱す恐れがある」と大きく取り上げていたが、韓国政府は前原外相の説明に理解を示したという。

 さらに双方は、まず北朝鮮が核の放棄に向けて具体的な行動を示す必要があり、日韓にアメリカを加えた3か国で緊密に連携していくことをあらためて確認した。李大統領は「今は特に大事な時期だ。3か国の連携で山場を乗り切っていきたい」と述べたという。

 「韓国は最も重要な隣国」と話した前原外相。内閣改造のあおりで急きょ日帰りとなった訪問で自らの発言への理解を得たことを強調し、慌ただしく韓国を後にした。