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北朝鮮市民の生活を描いた絵画展 ロシア

2010年12月17日 18:28

 北朝鮮をめぐる情勢が再び緊迫化する中、ロシア・モスクワで17日、北朝鮮の人々の暮らしぶりを紹介する絵画展が始まった。

 17日からモスクワ現代美術館で始まった北朝鮮絵画展では、「動物園で過ごす一日」「勝利者たち」などと題した絵画42点が展示されている。描かれた人々は一人残らず笑みを浮かべており、北朝鮮での生活が幸せに満ちたものであることをアピールしている。

 北朝鮮の絵といえば、金正日総書記をたたえるものが定番だが、そうした政治色の強い絵画はあえて外したという。ソフィア・トロツェンコ館長は「閉ざされた国の人たちがどのように暮らしているのか、それを紹介しようと思いました」と語った。

 金総書記の三男・正恩氏の後継者指名とともに、軍事優先の度合いをますます強めていく北朝鮮。描かれた笑顔から、人々の真の姿は伝わるのだろうか。絵画展は来月30日まで開かれている。