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COP16、中国代表「温暖化の犠牲者だ」

2010年12月9日 13:22

 メキシコ・カンクンで開かれている地球温暖化防止策を話し合う国連の会議「COP16」で、途上国グループのリーダー格・中国の代表が8日にスピーチを行い、「中国は地球温暖化の犠牲者だ」と訴えて京都議定書の延長を求めた。

 温室効果ガスの最大排出国である中国は、インドなどの新興国や途上国と協調し、先進国だけが排出削減の義務を負う京都議定書の延長を強く求めている。

 8日の閣僚級会合で中国の代表は、中国が貧困層が多い途上国であることを強調。「中国は、地球温暖化問題の犠牲者であり、先進国が犯した失敗を繰り返さないよう目標を持って削減を行っている」とアピールした。

 一方、日本政府団が京都議定書延長の反対を訴えて交渉を続ける中、日本経団連・坂根副会長がメキシコ入りし、松本環境相と会談、今の日本の立場を堅持するよう求めた。また、坂根副会長は、COP16の関連イベントで演説を行い、「主要排出国であるアメリカや中国も含めた新たな枠組みが必要だ」と訴えた。