×

中国の監視船を撮影 甲板にヘリポート

2010年11月20日 18:50
中国の監視船を撮影 甲板にヘリポート

 20日朝、沖縄・尖閣諸島付近に中国の漁業監視船2隻が航行しているのが確認され、海上保安庁が巡視船などで警戒を続けている。NNNのヘリコプターは20日午後2時ごろ、漁業監視船の姿を撮影した。

 海上保安庁は20日午前8時半ごろ、漁業監視船「漁政310」「漁政201」を確認した。2隻は、尖閣諸島の魚釣島を中心とする日本の領海のすぐ外側の「接続水域」と呼ばれる海域を、約10ノットのゆっくりとしたスピードで反時計回りに航行していた。

 海上保安庁は巡視船5隻で警戒し、無線や電光掲示板を使って、領海内に入らないよう警告を行っている。これに対して、漁業監視船側からは「我々は正当な任務にあたっている」との応答があったという。

 中国国営・新華社によると、「漁政310」は就役したばかりの最新鋭の漁業監視船で、機動力を高めるためにヘリコプターが搭載できるという。

 NNNが20日午後2時ごろに魚釣島沖で撮影した映像でも、甲板のヘリポートや格納庫らしい部分を確認することができる。また、船の前方には、機銃とも考えられるものが緑色のカバーに覆われているのが見える。操舵(そうだ)室付近には迷彩柄の服を着た複数の乗組員の姿があり、取材するNNNのヘリコプターの方に向けてカメラで撮影していた。

 中国の漁業監視船が尖閣諸島沖に現れたのは先月下旬以来で、衝突映像が流出してからは初めて。また、この最新鋭の監視船が現れたのは初めて。