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映像流出、野党が馬淵国交相の引責辞任要求

2010年11月11日 18:26
映像流出、野党が馬淵国交相の引責辞任要求

 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出問題をめぐり、11日、野党各党からは馬淵国交相の引責辞任を求める声が相次いでいる。

 自民党・石原幹事長「武力を伴う警察、海上保安庁、また自衛隊といった組織は、上に立つ政治家が責任を取らなければ行政組織として成り立たない。そういう肝心要のところがわかっていない」

 公明党・山口代表「最終的に政治職の側がきちんと責任を担う必要があると思う。これを執行職の現場に責任を押しつけるようなやり方は、許してはならない」

 新党改革・舛添代表「海上保安庁の長官、さらにその上にいる国交相は職を辞する責任があると思っている。国交相の責任は免れない。明確に辞任を要求したい。辞任しないなら、問責をすべきであると思います」

 また、自民党など野党側は、10日に馬淵国交相の責任について否定的な考えを示した仙谷官房長官についても責任を追及する考えで、参議院での問責決議案の提出も検討する構え。

 こうした中、民主党・前田参議院予算委員長が政府に対し、流出した映像を委員会に提出し、直ちに国民に公開するよう申し入れた。前田委員長は「映像はもはや秘匿する意義が薄れている」と述べ、海上保安庁が保管している映像リストの提出も求めた。これに対し、古川官房副長官は「政府として重く受け止めて対応を検討する」と応えた。