×

映像流出 菅首相、管理の不行き届きを陳謝

2010年11月8日 21:02
映像流出 菅首相、管理の不行き届きを陳謝

 沖縄・尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、海上保安庁の撮影・編集した映像の流出が明らかになったことを受け、菅首相は8日の衆議院予算委員会で情報管理の不行き届きを陳謝した。

 自民党・塩崎元官房長官「情報管理、これの不備があったことを認めるんだと思うが、認めるならば、今、国民の皆さんの前で謝罪をしてもらいたいが、いかがか」

 菅首相「政府としては、管理不行き届きであったということにおいて、おわびを申し上げたいと思う」

 塩崎元官房長官「全く情報管理もできずに、だだ漏れに出ていってしまったわけですよね。そうなれば、責任は誰が取るんだっていう問題ですよ」

 菅首相「国家公務員法違反というのがほぼ間違いないということで告発している。まずは原因を徹底的に究明して、それを明らかにするのが第一だと」

 塩崎元官房長官「APEC(=アジア太平洋経済協力会議)でメンツがそろうことの成功よりも、国益を守って我が国の領土をきちんと守ることが大事。そうならば、ここは指揮権を発動してでも(中国人船長を)起訴すべきではないか。結局、今回、誰かはわからないが、恐らく政府の中の人がたまりかねて(映像を)流出させた。言ってみれば、その人がリーダーシップを取ったんですよ、国益のために」

 仙谷官房長官「塩崎さんは、今からでも指揮権を発動して起訴すべきだと。こんな大きな問題を個人的な話で出されてはたまらない」

 また菅首相は、インターネット上に流出した映像は見ていないことを明らかにした。