政府は３日付で、今年の秋の叙勲受章者４１７３人を発表した。桐花大綬章には、元参議院議長・扇千景氏（７７）が女性で初めて選ばれた。

　扇氏は「国会議員の女性の進出も多くなりましたし、一人でも、特に２１世紀は女性の世紀だと言われていますので、少しでも励みになるのであれば、恥ずかしがらないでいただこうかなと」と話した。

　旭日大綬章の受章者は１２人で、長年にわたって放送事業に携わり、地上デジタル放送の推進など業界の発展に尽力したとして「日本テレビ」の氏家齊一郎会長（８４）が選ばれたほか、長年、国会議員や閣僚として重責を果たしたとして深谷隆司元通産相（７５）も選ばれた。また、元「ＮＴＴ」社長・児島仁氏（７９）、元環境庁長官・広中和歌子氏（７６）、元郵政相・渡辺秀央氏（７６）も選ばれた。

　旭日小綬章には「銀河鉄道９９９」など漫画家としての長年の活動が評価された松本零士氏（７２）や俳優・司葉子氏（７６）らが選ばれた。

　松本氏は「正直言うとびっくりしました。我々は自由業で、永遠の浪人みたいなところがあるものですから、そういうものとはあまり縁がないと思ってましたのでね」、司氏は「やっとなんていうのかな。自分の思いというか、そういうものを、作品に織り込めるようになったのは本当に最近だと思います」と述べた。