非常に強い台風１４号は、沖縄の南の海上を北上しており、２８日夜から２９日にかけて、沖縄本島や鹿児島・奄美地方に接近する見込み。先週の記録的な豪雨で大きな被害の出た奄美大島の住民たちは、さらなる被害の拡大に不安を募らせている。

　住宅２棟が全壊し、３７０棟以上が浸水被害に遭った龍郷町では、２８日朝早くから窓を補強したり、雨戸を出したりして台風に備える人の姿が見られた。川からあふれた水が一気に押し寄せ、大きな被害を受けた伝統織物「大島紬（つむぎ）」の工場でも作業に追われていた。

　奄美大島ではこれまでの雨で地盤が緩んでおり、土砂災害などに十分な警戒が必要。