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尖閣諸島領有訴え、大規模な反日デモ 中国

2010年10月17日 2:35

 中国各地で16日午後、沖縄・尖閣諸島の中国の領有権を訴える大規模な反日デモが発生した。四川省では、日系スーパーの窓ガラスが割られるなどの被害が出た。

 中国国営・新華社によると、16日午後、四川省成都で、インターネットの呼びかけなどで集まった若者を中心に2000人以上が横断幕を掲げてデモ行進し、「尖閣諸島を守れ!」「日本と戦え!」などとスローガンを叫んだ。デモ隊は市内にある日本の「イトーヨーカドー」や「伊勢丹」の前に集結し、窓ガラスを割るなどしたため、両店舗とも営業を取りやめたという。

 また、新華社によると、デモは陝西省西安や河南省鄭州でも行われた。

 日本大使館によると、今回のデモで日本人にケガはなかった。また、日本大使館は中国外務省に対して、在留邦人の安全確保と日系スーパーなどの正常な経済活動の確保を強く要請した。

 一方、東京で16日、尖閣諸島沖の漁船衝突事件での中国の対応に抗議する集会が開かれた。前航空幕僚長・田母神俊雄氏や前衆議院議員・西村真悟氏ら約1800人が参加し、港区六本木をデモ行進して中国大使館を訪れ、抗議文を読み上げた。今回の中国での反日デモは、この集会に対抗する行動とみられる。