赤い廃液の撤去作業進む、新たな懸念も
ハンガリーで工場から有毒な赤い廃液が流れ出した事故で、現場では懸命の撤去作業が行われているが、新たな懸念も生まれている。
被害を受けた一帯では8日、レスキュー隊員ら約900人を動員し、有害な赤い泥状の廃液の撤去作業が行われた。事故から5日目を迎え、死者も増えて7人となっているが、現場では新たな懸念が生まれている。泥状の廃液が一部で徐々に乾き始めていて、これらが乾燥して空気と混ざった場合、呼吸器など人体に深刻な影響を及ぼす恐れが指摘されている。災害当局者は「今後は、ほこりが危険です。(マスクなどでの)対策が必要です」と話している。
当局は、8日から空気中の成分の計測も始めた。現場周辺は、今後数日間は晴れが予想されており、廃液の撤去作業は時間との闘いとなっている。