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レクサス急加速事故、トヨタと遺族が和解

2010年9月19日 23:30

 アメリカで「トヨタ自動車」の車の大規模なリコールにつながるきっかけとなった交通事故について、トヨタは18日、訴訟を起こしていた遺族との間で和解が成立したことを明らかにした。

 これは去年8月、カリフォルニア州の高速道路でトヨタの「レクサス」が急加速して運転手ら4人が死亡した事故で、遺族がトヨタを相手に損害賠償を求めていたもの。これについて、トヨタは18日、遺族との間で和解が成立したとホームページで明らかにした。詳細は明らかにされていないが、地元紙によると、遺族側は和解に向けて約8億5000万円の支払いを求めていたという。

 この事故では、当時、制御不能になったレクサスから運転手が警察や消防に電話で助けを求める音声がメディアで大々的に報じられ、トヨタ車の安全性への疑問が高まるきっかけとなり、その後、一連の大規模リコールにつながっていた。