民主党代表選挙をめぐり、菅首相と鳩山前首相は２９日夜、再び会談した。菅首相と小沢前幹事長との事実上の一騎打ちを避けるため、鳩山氏が、小沢氏との直接会談を菅首相に提案したという。

　会談は、２９日午後８時から約４０分間、首相公邸で行われた。この中で鳩山氏は、菅首相と小沢氏の対立が党の分裂につながることを避けるため、小沢氏と直接会談するよう菅首相に提案し、菅首相もこれを了承したという。

　会談終了後、「挙党態勢でまとまったのか」と問う記者団に対し、鳩山氏は「挙党態勢は挙党態勢だ」と述べるにとどまった。

　民主党内では、来月１日の代表選の告示に向けて両陣営が出馬準備を進めているが、対立回避を模索する声も根強くある。

　２９日夜の鳩山氏の提案を受けて菅首相と小沢氏との直接会談が実現するのかどうかが、対立回避に向けた最大の焦点となっている。