菅首相は２７日夜、イギリス・ブレア元首相と電話会談し、ともに野党の立場から政権交代を成し遂げた経験などを分かち合った。

　電話会談は、改革を掲げる菅首相に助言したいというブレア元首相の申し出を受けて行われた。菅首相は、ブレア元首相が就任時に「私のやりたいことは３つ。教育、教育、教育だ」と述べたのを念頭に、自分も国内経済において「雇用、雇用」と主張しているとして、政策の優先順位を説明した。これに対し、ブレア元首相は「自分の経験から、変革は困難だと実感したが、絶対に変革は必要だ」と応じたという。

　「今後、いつでも何かあれば助言する用意がある」というブレア元首相。民主党代表選挙を前に、菅首相に心強い「援軍」が現れた格好となった。