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鈴木宗男氏に在職25年表彰 野党側は批判

2010年8月4日 19:05
鈴木宗男氏に在職25年表彰 野党側は批判

 新党大地・鈴木宗男代表が4日、衆議院本会議で議員在職25年の表彰を受けた。刑事被告人である鈴木氏が表彰されたことには野党から批判の声が上がっている。

 鈴木氏は議員在職25年表彰の演説で、「私は今、最高裁判所に上告中の刑事被告人の身です。しかし、必ず真実が明らかになると確信しております」と前置きした上で、「永年在職表彰のお話を伺った時、私の心の中で2つの声が交錯しました。一つは『あなたは刑事被告人だ。このような場で表彰を受けることは自粛した方がいい』という声です。もう一つは『25年間、民意を体現してきたあなたの役割に対して表彰がなされるのであるなら、ここは淡々と受けるべきだ』という声です。政治家鈴木宗男として、職業的良心に基づき、受けさせていただくという結論に至りました」と述べた。

 さらに鈴木氏は「かつて日本は、軍事官僚の独りよがりの正義感などにより破滅の坂を転げ落ちた。今、一部官僚によりそれが繰り返されている」として、「政治主導の実現」を訴えた。

 しかし、あっせん収賄などの罪に問われた裁判で上告中の身である鈴木氏が表彰されることについて、公明党など野党側は「表彰は国民から見て違和感が強く、本来なら自ら辞退すべきだ」などと批判している。