２５日から行われるアメリカと韓国の合同軍事演習について、北朝鮮は２４日、「核抑止力に基づいた報復の聖戦を開始する」という声明を発表した。

　米韓合同軍事演習は、韓国軍の哨戒艦沈没事件を受けて防衛力を示すために、２５日から２８日まで朝鮮半島東側の日本海で行われる。

　北朝鮮の国防委員会は朝鮮中央通信を通じて出した声明で、「露骨な挑発行為であり、必要な任意の時期に核抑止力に基づく我々式の報復の聖戦を開始することになる」と述べ、核実験を示唆するとも取れる表現で警告した。さらに、「アメリカが核を振りかざすほど我々の核抑止力は速いスピードで強化され、朝鮮半島の非核化はさらに遠ざかる」と威嚇している。

　これに対し、アメリカ国務省・クローリー次官補は「賢明なことではない」と北朝鮮を批判した上で、「これ以上の挑発行為をやめることが北朝鮮のためだ」と述べ、自制を促した。