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拉致被害者は生存~金元死刑囚インタビュー

2010年7月23日 19:10
拉致被害者は生存~金元死刑囚インタビュー

 「(横田)めぐみさんや田口(八重子)さん、拉致被害者たちがあれほど『帰ってきたいな』と思って。私が代わりに来たなと思い、涙が出ました」-来日していた北朝鮮の元工作員・金賢姫元死刑囚(48)が23日、都内で日本テレビの単独インタビューに応えた。

 21日に面会した拉致被害者・横田めぐみさんの両親らに「1度だけめぐみさんと会った」と伝えた金元死刑囚は23日のインタビューで、「84年6月くらいだったと思います。長袖のブラウスを着ていましたから」「その後、妊娠中のめぐみさんの写真を見たことがある」と話した。

 また、日本語を教わったとされる拉致被害者・田口八重子さんの家族に手料理を振る舞った際、準備を手伝った田口さんの長男・飯塚耕一郎さんについては「(耕一郎さんに材料を)隣で一緒に切ってもらったりして、本当に息子みたいでした。『お母さん(田口さん)が戻ってきたら、もっとおいしいものを作ってくれる。それまで私がお母さん役になる』と言った」と語った。

 金元死刑囚はさらに、「実際に生きているということが、信用できる情報筋から入ってきます。どこにいるかはわかりませんが、元気に生きていると思います」と、田口さんやめぐみさんら拉致被害者について、繰り返し「生きている」と主張した。

 金元死刑囚は23日午後、チャーター機で韓国に戻った。