東京・猪瀬副知事は１７日、地下鉄の駅を視察し、都営地下鉄と東京メトロの経営一元化に取り組む考えを示した。

　猪瀬副知事は、東京・千代田区の九段下駅で都営新宿線と東京メトロ半蔵門線のホームを壁で仕切って運用している現状を確認した。猪瀬副知事は、乗客の利便性を高めるとともに、維持管理費を削減して経営の合理化を進めるため、都営地下鉄と東京メトロの経営一元化に本格的に取り組む考えを明らかにした。

　一方、東京メトロの筆頭株主である国は、都営地下鉄に４４００億円を超える累積赤字があることなどから一元化には慎重な姿勢で、今後の議論が注目される。