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来年度子ども手当、満額支給は困難~厚労相

2010年6月9日 1:33
来年度子ども手当、満額支給は困難~厚労相

 長妻厚労相は8日、初閣議の後の会見で、来年度の子ども手当について、「満額支給は非常に難しいのではないか」と初めて述べた。

 長妻厚労相は「財政も含めた制約も考えると、(保育所整備などの)現物、現金(支給)問わず、2万6000円という水準について、確保するのは難しいのではないかと我々(厚労省)としては考えています」と述べ、子ども手当について、来年度はマニフェスト通り、子供一人あたり月額2万6000円を支給するのは難しいという見通しを初めて明らかにした。

 子ども手当は、今月から中学3年生以下の子供一人あたり月額1万3000円の支給が始まったが、法律が今年度分のみを決めているため、来年度の支給額については、参議院議員選挙に向けたマニフェスト策定作業の中で、政府と民主党が検討している。長妻厚労相は、1万3000円を下回ることはないという認識を示した上で、「一定の結論が出れば、国民に丁寧に説明したい」と述べた。