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英銃乱射、“普通の人”の動機の解明続く

2010年6月3日 22:06

 イギリスの湖水地方で12人が死亡した乱射事件で、地元では「普通の人」として知られる男がなぜ凶行に及んだのか、動機の解明が続いている。

 この事件は、タクシー運転手、デリック・バード容疑者(52)が2日、30か所でショットガンとライフルを次々と乱射した後、遺体で発見されたもの。これまでの調べで、死亡した12人のうち、最初に襲われたのは男の双子の兄弟と、男の家族が相談事を持ちかけていた弁護士で、その後、同業者であるタクシー運転手2人が襲撃されていたことがわかった。

 地元メディアは「家族の間でもめ事があった」「事件の前の晩に、タクシー乗り場の順番について運転手たちと口論していた」などと伝えているが、明確な動機はわかっていない。男は銃の所持免許を持ち、地元の人たちは「ごく普通の人だ」と話している。

 風光明媚(めいび)な観光地として知られるのどかな町で起きた惨事に、地元でも動揺が広がっていて、警察は、現在も病院で手当てを受けている11人の回復を待って状況を詳しく聴く方針。