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ガザ国境、エジプトが約3年ぶりに部分開放

2010年6月3日 8:25

 パレスチナ自治区ガザに支援物資を運んでいた船がイスラエル軍の襲撃を受けた事件を受け、エジプトが、ガザに接する国境の部分開放に踏み切った。イスラエルとエジプトがガザに対して行っていた経済封鎖への批判の高まりを受けての措置。

 エジプトは、イスラム原理主義組織「ハマス」がガザを実効支配した07年以降、国境の出入りを厳しく制限してきた。しかし、今回の事件を機に経済封鎖への批判が高まったことを受け、約3年ぶりに部分開放に踏み切った。これを受け、極端な物不足にあえぐガザに向け、物資を満載した車両が列を作った。

 また、イスラエル当局は、だ捕した船に乗っていた支援者ら約680人の国外退去を決め、支援者らの一部はバスで国境を越えてヨルダンまで運ばれた。

 一方、今回、支援船を送った団体によると、支援物資を積んだ新たな船がガザを目指して航行中だということで、入港を認めないイスラエル政府との間で緊張が高まっている。