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小沢氏、首相に党内の厳しい声を伝えたか

2010年6月1日 1:48
小沢氏、首相に党内の厳しい声を伝えたか

 5月31日、鳩山首相と民主党・小沢幹事長の緊急会談が行われた。会談後、鳩山首相は続投の意向を示したが、小沢幹事長は党内の厳しい声を伝えたもよう。

 小沢幹事長は5月31日夕方、参議院議員選挙を控えた議員らから「選挙情勢が非常に厳しい」という声を伝えられると、「わかった。預からせてくれ」と言って鳩山首相との会談に臨んだという。

 会談では、小沢幹事長と輿石参議院議員会長が、鳩山首相に対して国会運営や選挙情勢が非常に厳しいことを伝えた。その際、社民党の連立離脱と民主党内の造反で、参議院で首相の問責決議案が可決する可能性もあることも伝えた。これに対し、鳩山首相は「そんなに厳しいんですか」と応じたという。一方、首相周辺は「小沢幹事長から辞任を求められたわけではない」と話している。また、依然として「首相自身は辞任するつもりはない。弱気になっていることもない」と述べている。

 しかし、民主党内では5月31日夜、「社民党に選挙協力をお願いするには、鳩山首相は退陣しなければならない」「選挙を考えれば、首相と幹事長が一緒に辞めることだ」といった声が上がるなど、選挙前に鳩山首相の退陣を求める声が広がっている。