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口蹄疫、半径10キロ以内の全頭殺処分へ

2010年5月19日 17:21
口蹄疫、半径10キロ以内の全頭殺処分へ

 宮崎県で発生した家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の感染拡大を防ぐため、政府は19日、発生地から半径10キロ以内のすべての牛や豚を殺処分することを決めた。

 政府は19日、口蹄疫対策本部の会合を開き、口蹄疫の感染の有無にかかわらず、発生地から半径10キロ以内の牛や豚すべてにワクチンを投与して感染を遅らせた上で、順次、殺処分することを決めた。対象となる家畜は約20万5000頭に上る。農水省は、早ければ今週末にもワクチン投与を始めたい考え。

 また、10キロから20キロ以内の牛や豚約3万1000頭については、農家に対して速やかに出荷するよう呼びかけた。安全なうちに出荷することで、10キロから20キロ圏内にいる牛や豚の数を減らし、感染の拡大を防ぐ狙い。出荷を早めることで農家が受ける損失については、政府が支援するという。