東京都への人口集中が止まらない。日本の総人口が減少傾向にある中、東京都の人口が、今月ついに１３００万人を突破した。

　東京都が行った４月１日現在の推計によると、都内の人口は前年同期比６万８０００人増の１３０１万２７９人と、初めて１３００万人を超えた。東京都の人口は７０年以降の３０年間、それまでの増加傾向が止まって、約１２００万人を横ばいで推移し、００年以降は減少に転じると予想されていた。ところが、００年以降は逆に増加を続け、１０年で１００万人増えたことになる。

　バブル崩壊後、地価が下落して東京に移り住むファミリー世代が増えたことが原因の一つとみられている。去年からの人口増加が最も多かったのは、高層マンション建設が相次いだ江東区となっている。