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舛添前厚労相ら、「新党改革」を旗揚げ

2010年4月23日 21:39
舛添前厚労相ら、「新党改革」を旗揚げ

 自民党に離党届を提出した舛添要一前厚労相らによる「新党改革」が23日に旗揚げした。参加メンバーは6人で、舛添氏が代表に就任し、それ以外の5人はいずれも夏の参議院議員選挙で改選を迎える議員となっている。

 舛添氏は会見で、「去年夏、政権交代が実現した。しかし、鳩山政権の迷走ぶりは見ての通りでして、本当に国民は失望している。政治とカネの問題、もう何度、この問題が繰り返されてきたか。国民は政治不信を増幅させております。国民はかつての自民党政権の復活は望んでおりません。まだ派閥が残っている政官業の癒着はどうなったんだ、こういうことを批判してきました。国民も同じ思いであると思っております。ですから体制刷新ということを求めてきました。この我々の大事な日本を没落から救い、輝かしい夢と希望にあふれる日本をつくること、これに参院選はつながっているのであります。そのような思いから、私たちは新党を結成しました。今後、さらに国会議員の同志を糾合し、大きな広がりを目指したいと思っております」と述べた。

 メンバーは舛添氏に加え、改革クラブの渡辺秀央氏や荒井広幸氏、山内俊夫氏、自民党に離党届を出した矢野哲朗氏と小池正勝氏の6人。

 党の政策について、舛添氏は「企業団体献金の全面禁止」や「国会議員の定数削減」「道州制の導入」「新憲法の制定」などを掲げた。

 一方で、今回、舛添氏が改革クラブに入党した上で改革クラブを新党改革へと衣替えする形となったことについて、批判の声が上がっている。今回、袂(たもと)を分かち、改革クラブを離党した大江康弘参議院議員は「これはもう、全く新党ではない。まさに党名変更という、政党交付金目当ての全く姑息(こそく)なまやかしであって、舛添さんがあれだけの世論をバックに政治をしっかりしたいという思いがこれで完全に消えたと思う」と述べた上で、「舛添氏は雇われマダムだ」などと痛烈に批判した。