韓国軍の哨戒艦沈没に絡み、李明博大統領は１９日朝、国民向けに演説し、「原因を究明して断固とした対応をとる」と強調した。北朝鮮の関与をめぐって沸騰する世論を沈静化する狙いがあるとみられる。

　李大統領は涙を見せながら、犠牲となった兵士一人一人の名前を読み上げた。そして「調査結果に動揺することなく、断固として対処する」と述べた。

　沈没の原因について、韓国国内では北朝鮮の関与を疑う声が高まっている。原因の特定が長引くと、与党・野党双方からの批判が強まるとみられることから、李大統領としては断固とした対応をとると強調することで沈静化を図り、政権運営の安定につなげたい考え。