国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）に滞在している宇宙飛行士・山崎直子さんと野口聡一さんが日本時間１２日夜、首相官邸の平野官房長官らと交信し、山崎さんは宇宙から見る地球の美しさを表す俳句を披露した。

　山崎さん「宇宙から見る地球があまりにも美しかったので、一句作ってみました。『瑠璃（るり）色の　地球も花も　宇宙の子』。私たちも宇宙の一部と実感しています」

　交信は約２０分間行われ、山崎さんは「たくさんの方に支えられて今の瞬間がある。家族には最大限の感謝をしたい」と述べた上で、「日本独自の有人宇宙船を作る時に力になれれば」と将来の目標も語った。これに対し、平野官房長官は「しっかり任務を果たしてほしい」と激励した。

　最後に山崎さんが琴を弾き、野口さんが笛を吹いて宇宙で「さくらさくら」の演奏を披露した。

　山崎さんはＩＳＳで物資の移送などの作業を続けており、日本時間１９日夜に地球に帰還する予定。