大規模な反政府集会が続くタイの首都・バンコクに７日、非常事態宣言が発令された。軍や警察との衝突も懸念されている。

　バンコクでは、タクシン元首相を支持するグループが、議会の解散を求めて３週間以上にわたって数万人規模の集会を開いている。この数日は、タクシン派が繁華街を占拠してデパートを休業に追い込んだり、議会の敷地に乱入したりと混乱が広がっている。アピシット首相は７日、事態解決のためにバンコクと周辺地域に非常事態宣言を発令した。これにより、５人以上が参加する集会は禁止され、軍に治安維持の権限が与えられる。

　非常事態宣言後もタクシン派は集会を続ける構えで、軍や警察との間で衝突が起きることも懸念されている。