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米国産牛肉輸入の協議再開、農水相は前向き

2010年4月7日 21:51
米国産牛肉輸入の協議再開、農水相は前向き

 日本を訪問中のアメリカ・ヴィルサック農務長官は7日朝、アメリカ産牛肉の輸入制限について、協議再開を強く求める考えを示した。これに対し、赤松農水相は7日午後、協議再開については前向きな意向を示した。しかし、制限の撤廃については「科学的知見に基づいて、国民の食の安全をきちんと担保できるかどうかがポイントだ」と話し、けん制した。

 アメリカ産牛肉の輸入をめぐっては、日本が生後20か月以下の牛に制限しているのに対し、アメリカ側は制限の撤廃を求めている。しかし、安全性や消費者心理を重視する日本側との溝は深く、協議は07年夏以来、途絶えている。

 これに対し、ヴィルサック農務長官は7日朝、協議の再開を訴えた。また、「安全で質の高い牛肉を安く提供できる」と話したが、輸入制限撤廃に向けた交渉の見通しについては明言を避けた。

 両者は8日朝、会談を行う予定。