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枝野行政刷新相 “ふ頭に眠る無駄”を視察

2010年4月3日 19:50
枝野行政刷新相 “ふ頭に眠る無駄”を視察

 行政の無駄削減を担当する枝野行政刷新相が3日、東京・江東区の青海ふ頭を訪れた。

 ふ頭では絶え間なく貨物の積み卸し作業が行われていて、枝野氏は貨物の輸出までの時間が無駄に長くかかっているのではないかと考えている。日本では工場から貨物を出荷した後、特定地域で検査を受けてからでないと輸出できない。一方、アメリカなど諸外国では工場から直接、海外に向けて輸出できるシステムになっている。この特定地域での検査をなくせば、輸出までの時間を1日分短縮し、トラックの輸送費用など約26万円の費用を削減できるという試算もある。手続きの簡略化で時間と費用をカットができれば、日本の輸出産業の国際競争力の強化につながるという。

 枝野氏は「法律改正が必要であれば、分科会の結論を踏まえてやっていくことになると思います」と述べた。6月までに方向性を出したいとしているが、制度改正までにつなげられるのか手腕が問われることになる。