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ネットで人気!英少女・ベッキーさんに迫る

2010年3月24日 17:11
ネットで人気!英少女・ベッキーさんに迫る

 インターネットの動画投稿サイトで踊る姿が話題となり、人気に火がついたイギリス人少女、ベッキー・クルーエルさん(14)。先日、日本でCDデビューまで果たした彼女の“素顔”に迫った。

 ベッキーさんが暮らすマン島は、ロンドンからプロペラ機で約1時間の所にあり、雄大な自然が広がり、牛や羊が草を食(は)むのどかな風景が広がる。マン島はイギリスの中でも特殊な自治領で、今でも独自の言語が受け継がれているほか、イギリス国旗ではなく3本足のシンボルマークがいたるところで見られる。

 14歳の少女「レベッカ・フリント」が「ベッキー・クルーエル」となった始まりは、自宅の部屋でベッキーさんがダンスを踊る様子をインターネットの動画投稿サイトに投稿したことだった。「ネットにダンスをアップしていることは、私から両親に話したと思います。あまり気にしていなかったみたいだけど…。日本からオファーがあった時に、『ママ、ちょっとこのメール見て!』って言ったんです。こんなことが起きたことがないから、家族みんなでホントに驚いたのよ」と話す。

 また、どうしてこんなに日本で人気になったのか、本人も「わからない。どうしてこんなに短期間に大勢の人が私のダンスを見たのか、ホントにわからない」という。

 ベッキーさんは、警察官の父親とダンスのインストラクターだった母親、兄の4人家族。イギリスの決して都会とは言えない島に住む一般的な家庭の少女が、なぜ突然“地球の裏側”の日本とつながったのか。そのヒントは、この島ならではの教育にあった。

 母親によると、マン島ではコンピューター教育に力を入れていて、3歳から学び始める。そして中学生になると一人一人にパソコンが支給され、家庭に持ち帰ることもできるという。実際、ベッキーさんも4歳で自分のホームページを持っていたという。父親は「どんなサイトを見ているかはチェックできるし、ネットの危険性も十分理解しています。私は警察官だから、(ネットの)安全性はとても重要だと思っています」と話す。

 日本での注目度とは裏腹に、普段のベッキーさんは友達とのおしゃべりが楽しみな、地元の学校に通うごく普通の中学生。好きな科目は意外にも音楽ではなく美術で、特に油絵が好きだという。

 ベッキーさんの親友・シャーロットさんは、「日本で有名になってから(彼女が)変わったと思う?」との問いに、「そんなに変わっていないわ。でも、前より楽しそうだし、自分に自信がついたように見えるわ」と話した。

 約1万キロも離れた日本で、突然有名人になったベッキーさん。周囲の注目度は増す一方だが、マン島の静かな風土さながらに自然体でいるその姿がかえって印象的に映った。