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クロマグロ禁輸案否決 ワシントン条約会議

2010年3月19日 8:36

 大西洋・地中海産クロマグロが絶滅の危機にあるとして、国際取引の禁止を求めたモナコの提案が18日、カタール・ドーハで開かれているワシントン条約締約国会議の委員会で否決された。

 日本が警戒していたクロマグロに関するモナコの提案は、賛成20票、反対68票、棄権30票と、意外にも大差で否決された。最終的には25日の本会議で決定するが、モナコは本会議で再び議論を求めることはないとしている。

 反対が多かった理由は、アジアやアフリカなどの途上国が、今後、自分たちの国の漁業に影響が及ぶのを恐れたためとみられる。ヨーロッパ連合(EU)も27か国すべてが賛成には投票しなかった。

 ワシントン条約締約国会議での規制は免れたクロマグロだが、今後は大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)でしっかりと資源管理していくことが求められている。