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全国67空港で需要予測下回る

2010年3月9日 14:13
全国67空港で需要予測下回る

 全国の98空港のうち需要予測が出ている75空港で、実際の利用者が予測を上回った空港は8空港のみだったことがわかった。

 国交省のまとめによると、75空港のうち、国が管理する19空港で当初予測を上回ったのは、羽田空港など4空港だけだった。宮崎空港は853万人の予測に対し、実際の利用者は287万人だった。また、地方が管理する空港では、「日本航空」が撤退する松本空港で25万人の予測に対し、実際の利用者は6万人となるなど、48空港中44空港で予測を下回った。

 11日に開港する茨城空港は、需要予測は69万人となっているが、就航便は当初1往復しかなく、甘い予測に基づいて全国に空港が造られていた実態が浮き彫りになった。

 前原国交相は「国内総生産(GDP)とか将来の人口が過大に見積もられれば、空港の需要予測も過大になるということはあると思います」と話した。