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自民党・西田議員、虚偽記載で首相を追及

2010年1月26日 16:43
自民党・西田議員、虚偽記載で首相を追及

 26日の参議院予算委員会で、自民党・西田昌司参議院議員は、鳩山首相に対し、偽装献金事件で明らかになった虚偽記載について、「なぜ政治資金収支報告書を速やかに修正しないのか」とただした。

 西田議員「(政治資金収支報告書の)訂正内容いかんによっては、首相自身の責任が問われる可能性が高い。3億円以上の虚偽記載があった。そのお金は一体どこからきたのか。お金の出どころがあなたであったとなると、政治資金規正法上の自分自身の団体になる前に1000万円を超える献金をした場合、当然、量的規制オーバーになる。そうなった時には公民権停止になる。そのことを恐れて、あなたは事実を言わないのではないか」

 鳩山首相「すべての資料、書類がまだ検察にある。従って、私の手には一切入っていない。すべての公判が終わって手に入った時に、しっかりと修正を(する)。間違いがあってはいけないから、間違いがないようにしたいと。逃げも隠れもするつもりはない」

 これに対し、西田議員は「検察に資料の還付請求もできるのに、修正をしないのは時間稼ぎだ」と批判した。

 また、民主党・小沢幹事長の政治資金に関する事件について、「民主党内で独自に調査しないのか」と追及した。

 西田議員「刑事事件は検察が調べればいいんです。我々国会の仕事じゃない。私が先ほどから首相に聞いた、そして小沢さんにもぜひしてほしいと要望しているのは、法律じゃないんですよ。法律以前のモラルの問題を問うているんですよ。そのモラルの問題を政党代表である鳩山首相は、問わないんですか」

 これに対し、鳩山首相は「この問題に関しては、やはり正確に把握する必要がある。正確な把握は検察にすべての情報が今、集められているとすれば、検察の捜査を冷静に見守るのがまずは筋ではないかと」と述べ、あくまでも検察の捜査を待ち、民主党が率先して調査する考えがないことを重ねて示した。