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名護市長選 基地移設反対派の稲嶺氏が当選

2010年1月25日 1:41
名護市長選 基地移設反対派の稲嶺氏が当選

 アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題を争点とした沖縄・名護市の市長選挙は24日、投開票が行われ、名護市辺野古への基地受け入れに反対する新人の元名護市教育長・稲嶺進氏(64)が1万7950票を獲得し、基地受け入れ容認の現職・島袋吉和氏(63)が獲得した1万6362票に1588票差をつけて当選した。

 稲嶺氏は、民主党など政権与党から推薦を得て、基地に頼らない経済振興を訴えており、「私は、皆さんに『辺野古の海に基地は造らせない』と、そういう約束で選挙運動を戦って参りました。その公約、約束をしっかり信念を持って貫いていきたいと思ってます」と述べた。

 一方、4年前に辺野古への基地受け入れを容認した島袋氏は、基地問題は国が判断する問題として争点にせず、国から引き出した経済振興策などの実績を訴えたが、及ばなかった。島袋氏は「結果は結果として真摯(しんし)に受け止めていきたいと思っております。(基地問題は)長年の経緯をふまえて、しっかりと国の方で対処してもらいたい」と敗戦の弁を述べた。

 投票率は76.96%で、前回を上回った。