小沢幹事長の政治資金問題で激震が続く永田町。スジは通すのはいいですがスジ違いな対応には困ったモノです。

　以下、政治部スタッフの制作裏話が満載（？）の編集後記をお届けします。

　民主党のナンバー１とナンバー２の政治資金問題で、冒頭から緊張感高まる通常国会が開幕しました。　

　月曜日から始まった予算委員会では、鳩山首相に対して連日厳しい追及が行われました。

　金曜日の予算委員会では、こんなやりとりも・・・。

自民党）茂木敏充　議員
「『朝三暮四』という言葉をご存じでしょうか？もしご存じでしたらお伺いします。」

鳩山首相
「それはよく知ってます。『朝三暮四』という言葉は知ってますけども、朝３つ夜４つという話で、朝の決めたことと夜決めたことがすぐ変わると言うことで、すぐに、物事があっさり変わってしまうことと理解してます。」

自民党）茂木議員
「今総理がおっしゃったのは、『朝令暮改』だと思います。別に四文字熟語の知識を試しているわけじゃないので・・・」

　あれあれ？調べてみました。

【朝三暮四】
「列子（黄帝）」などに見える故事。狙（そ）公（＝猿回し）が猿にトチの実を朝に三つ、暮れに四つ与えると言ったら猿が怒り出したので、朝に四つ暮れに三つやると言ったところ猿が喜んだというもの。狙公橡（とち）を賦（くば）る
（１）表面的な相違や利害にとらわれて結果が同じになることに気づかぬこと。　
（２）うまい言葉で人をだますこと。　
（３）命をつなぐだけの生活。生計。　　

【朝令暮改】　　
朝出された命令が夕方には改められる意。法令などがすぐに変更されて一定せず、あてにならぬこと。
（※いずれも三省堂「大辞林」より）

　鳩山首相も最初は自信満々に答えちゃうし・・・。その上、場内からは「鳩山首相そのものじゃないか」なんてヤジまで飛んじゃってます・・・。

　そういえば、ちょうど１年前には、民主党議員が国会の議論の場で、当時の麻生首相を「漢字テスト」してました。この時は読めるかどうかのテストでしたが、このテストの中には、『朝令暮改』も入ってました・・・。

　そう考えると何たる皮肉。。。

通常国会は始まったばかり。大事な予算審議は続いてます。どうか、朝令暮改になるような論議だけは勘弁してくださ～い。

（の）