民主党・小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐる事件で、小沢幹事長の元秘書で民主党の衆議院議員・石川知裕容疑者（３６）が逮捕されたことを受け、民主党内では現職衆議院議員の逮捕に衝撃が広がる一方、小沢幹事長の辞任はやむを得ないとの見方が急速に浮上している。

　民主党内では「これで小沢幹事長にも捜査が及ぶのでは」との見方が強くなっている。これまで強気の姿勢を見せていた小沢幹事長に近い党幹部も「小沢幹事長に捜査の手が伸びることも覚悟しないといけない」とした上で「小沢幹事長は引かざるを得ない」と述べ、辞任はやむを得ないとの見方を示した。

　また、別の党幹部も「直接の責任は石川容疑者を秘書として雇っていた小沢幹事長にある。最低でも辞任だ」と話している。

　１６日は、都内で民主党の党大会が行われる。ここで今回の事件に批判が噴出する可能性もある。また、１８日に召集される通常国会では、野党・自民党が小沢幹事長の参考人招致を求める構えを見せるなど、大荒れは必至。こうした中、進退を含めた小沢幹事長の次の対応が最大の焦点に浮上しており、鳩山首相の判断も注目される。