ハイチ大地震 被害の状況を現地から報告
大地震で壊滅的な被害を受けたカリブ海の島国・ハイチに14日、NNNの取材クルーが入った。現地から高田紀明記者が報告する。
首都・ポルトープランスは壊滅状態で、大通りは倒壊した建物や行き場を失った人たちであふれ、至る所で車が渋滞している。その道路のそばには、タオルだけをかけられて放置された複数の遺体が横になっていた。倒壊したがれきの下からは時折、人の声が聞こえ、住民が声を掛け合い、救出活動をしていた。
ポルトープランス近くの空港には、軍隊やレスキュー隊、救援物資を乗せた各国からの飛行機が途切れることなく到着している。しかし、ハイチ入りした救援隊を街で見かけることもなく、なすすべがないといった状態だ。
現地の赤十字によると、死亡者は5万人に上り、ケガをしたり家をなくした人は推定でも300万人以上に上っている。
暑い中、水や食糧が届かず、夜も道路や空き地にテントを張ってしのいでいる多くの人々の救出、救援活動は進んでいないのが現状だ。