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豊作や家内安全祈る 利賀の初午行われる

2010年1月11日 22:27
豊作や家内安全祈る 利賀の初午行われる

 富山・南砺市で11日、子供たちが家々をめぐって今年の豊作や家内安全を祈る「利賀の初午(うま)」が行われた。

 南砺市利賀村に約200年前から続く「初午」は、全国でも珍しい子供たちだけで行われる民俗行事。上村地区では11日、小学生の男女6人が朝から家々を回り、五穀豊穣(ほうじょう)と家内安全を祈った。最初に神主役が家の大黒柱の前で祝詞をあげた後、頭をワラで仕立てた午が「乗りこんだ乗りこんだお午が乗りこんだ」と太鼓に合わせて舞った。福を招くとされる俵転がしが、「豊年の福俵でござーい」と、俵を重そうに転がしながら家々に福の神を運んだ。

 「初午」はかつては、利賀村の3つの集落で行われていたが、少子化の影響で上村地区だけで行われているという。