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平野官房長官が沖縄県訪問 記者リポート

2010年1月10日 1:48
平野官房長官が沖縄県訪問 記者リポート

 沖縄県を訪れている平野官房長官は9日、アメリカ軍普天間基地(宜野湾市)や現行案の移設先である辺野古(名護市)などを視察した。那覇支局・田頭祥記者がリポート。

 普天間基地の移設先を探る政府・与党の検討委員会のまとめ役である平野官房長官は、普天間基地のほか、基地に隣接し、04年に軍用ヘリコプターが墜落した大学などを視察した。また、基地周辺の住宅街では、直接県民の声を聞いた。

 9日午前には沖縄・仲井真知事と会談した。仲井真知事が「県民は今、(沖縄)県外を強く望んでいます。そういう方向も含めて答えを出して、実行していただければありがたい」と述べたのに対し、平野官房長官は検討委員会で新たな候補地を探るという従来の政府方針を伝えるにとどまった。しかし、平野官房長官は会談の最後に「(仲井真)知事のご決断をお願いするかもわかりません」と、依然、県内移設という選択肢があると聞こえる発言をした。会談後には「ゼロベースでいろんなところを含めて考える」と述べた。

 平野官房長官は10日、民主党・小沢幹事長が新たな移設候補地として挙げたとされる伊江島(伊江村)と下地島(宮古島市)を上空から視察する。