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メラミン混入事件、遺族の思いは…
中国で化学物質「メラミン」が混入した乳製品を飲んだ乳幼児に健康被害が広がった事件で、河北省石家荘市の中級人民法院(地裁)は22日、メラミン入りの粉を製造・販売した業者2人に死刑、製造元の元会長に無期懲役の判決を言い渡した。我が子を亡くした遺族の思いを中国総局・勝田真司記者が取材した。
メラミンが混入した粉ミルクなどを飲んだ乳幼児6人が死亡、29万人に腎臓結石などの健康被害が出た事件で、罪に問われたのは、タンパク質の濃度を高く見せかけるためにメラミン入りの粉を作っていた業者2人と、最も大きな被害を出した製造元「三鹿集団」元会長・田文華被告(66)。
山東省に住む侯栄波さん(29)夫妻は今月初め、息子(11か月3週間)を亡くした。汚染された粉ミルクを飲んでいた子供の体からは、腎臓結石が見つかった。死因は「急性リンパ性白血病」と診断された。このため、政府は「白血病はメラミンが原因ではない」として因果関係の調査などには応じていない。侯さんは「息子の死の真相を知りたかったので、政府の上級部門に調査を求めました。しかし、誰も相手にしてくれませんでした」と話す。
我が子の死の真相を知りたいという思いを秘め、裁判所を訪れたが、傍聴の許可は出ず、判決が出ても侯さんの無念が晴れることはなかった。侯さんは「このアルバムの白紙のページは、毎年、家族写真を張ろうと用意していたんです。まだ1枚も撮っていないのに…。我が子と家族で撮った写真は1枚もないことが悔しい」と話した。
重い量刑の判決は出たが、「被害者の救済」という重い課題は残されたままだ。
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